新興国への投資のアップデート
新興国とは?
一般的には、先進国に比べて政治経済が発展途上にあり、経済的に高い成長を見込める国のことを新興国と呼びますが、実は新興国を定義する明確な基準はありません。例えば、IMF(国際通貨基金)は世界の194の国と地域のうち39の国や地域を先進国に分類し、155の国や地域を新興国に分類しているのに対し、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)社は23か国を先進国、26か国を新興国としています。投資の世界では大まかに先進国、新興国、発展途上国(後進国)のような形で分類する場合が多いのでMSCIの分類の方が近いです。
投資信託でよく使われる新興国インデックスの主要な構成国は以下の通りです。
- アジア: 中国、インド、台湾、韓国、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン
- 中南米: ブラジル、メキシコ、チリ、コロンビア
- 欧州・中東・アフリカ: 南アフリカ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、トルコ、ポーランド、ハンガリー、ギリシャ
(韓国はファンド設定機関によっては先進国に含めているケースもあります)
新興国市場の状況
新興国マーケットが昨年より盛り上がっています。これにはドル安の影響があると言われています。多くの新興国政府や企業は、自国通貨ではなく米ドル建てで資金を借り入れています。このため、ドル高(ドルインデックス上昇)時には 利払いや元本返済の負担が自国通貨ベースで重くなり、企業の利益を圧迫したり、国の財政を悪化させたりします。それに対してドル安時には返済負担が軽くなり、経済活動に余裕が生まれます。実際にドルインデックスとエマージングマーケット指数の週足を確認していると以下のようになります。
ドルインデックス(紫線)とエマージンマーケットインデックス(赤線)の週足の関係
ドルインデックスとエマージングマーケットインデックスは見事な逆相関の関係であることがわかります。特に2025年以降はドルインデックスが久々に低下したこともあり、一気に上昇してきました。
ドルインデックスが下がっている理由
今、ドルインデックスが下がっている理由をGeminiにまとめていただきました。どれも現在進行形なので、今後もドルインデックスが低下していく可能性が高いですね。
- FRBの利下げ観測と金利差縮小: 米国のインフレリスク低下や労働市場の改善を受けて、市場はFRBによる利下げ(金融緩和)を予想しており、ドルの魅力が低下しています。
- 米経済の減速懸念: 米国の景気先行きに対する不透明感が強まり、投資家が慎重になっていることがドル売りを誘発しています。
- 政治・財政不安: トランプ政権下での政策的不透明感や、財政赤字の拡大、FRBの独立性へのリスクなどが懸念材料となっています。
- 「脱ドル化」の動き: 一部の投資家の間で、ドル建て資産のヘッジ(回避)目的でドルを売る動きが目立っています。
新興国への投資
現在の新興国に対する投資
- インド:EPI、auAMレバレッジ Nifty50インド株ファンドを積立中
- ブラジル:VALE(ヴァーレ)、PBR(ペトロブラス)
- コロンビア:EC(エコペトロール)
先月より確定拠出年金で「インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」に20%振り分けて運用を開始しています。また、投資信託の「iTrust新興国株式」をスポット購入しました。「iTrust新興国株式」は新興国の中でも労働人口が増加している国に限定して投資を行うところに特徴があります。信託報酬が高い(最大1.0895%程度)ので長期投資には向かないです。
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