ハイイールド社債

ハイイールド社債

 これまで一度も投資をしたことがありませんが、ここ数年投資先として検討しているのがハイイールド債になります。基本的にはキャピタルゲインに特化したカテゴリになります。債券の一種ではあるものの、いわゆるジャンク債(格付けBB+以下)が対象なため、国債のような投資適格債とは異なる値動きをします。リスクはあるものの、平時は7%前後の高い分配金が期待できます。ハイイールド債と似た性格の投資先として優先証券とシニアローンがありますが、これらについてはまた別の機会に取り上げたいと思います。また、ハイイールド債の投資信託は経費率が高いので今回は対象外とします。

日本の大手ネット証券会社で購入できるハイイールド社債を投資対象としたETF
ティッカー設定年月日1年リターン3年(年率)5年(年率)分配金利回り経費率純資産額主な特徴
SPHY2012/06/18~13.8%~3.2%~4.4%~7.5%0.05%約105.0億ドル圧倒的な低コスト。利回りもトップクラス。
BBHY2016/09/15~13.4%~2.6%~4.0%~7.2%0.07%約10.2億ドルSPHYと並ぶ低価格。J.P.モルガンが運用。
SJNK2011/03/15~11.2%~3.8%~3.8%~6.8%0.40%約35.1億ドル短期債特化。金利変動に強い安定型。
JNK2007/11/28~12.5%~2.1%~3.5%~6.6%0.40%約76.2億ドルHYGと双璧をなす超定番。高い流動性。
HYG2007/04/04~12.3%~1.9%~3.4%~5.8%0.49%約180.6億ドル市場の指標的存在。規模・流動性が圧倒的。
USHY2017/10/25~13.5%~2.7%~4.1%~6.8%0.08%約142.1億ドルHYGの格安版。HYGより広範・低コスト。
HYEM2012/05/08~9.5%~1.5%~2.2%~6.8%0.40%約4.4億ドル新興国のドル建て高利回りハイイールド債に投資。地域分散に最適。
HYBL2022/02/16~14.1%~2.9%-~7.8%0.70%約5.8億ドル2022年設定。配当重視のアクティブ型。
HYZD2013/12/18~10.2%~4.2%~3.9%~6.5%0.43%約2.1億ドル金利ヘッジ型。金利上昇局面で真価を発揮。
HYLS2013/02/25~10.8%~2.3%~3.1%~7.5%0.69%約18.0億ドルアクティブ型。空売り併用でリスク調整。
2258(東証)2023/11/20~12.5%--~5.5%0.49%約54.6億円東証上場。円で買えてNISA成長投資枠対応。中身はUSHY。
  • HYG, USHY(2258): ブラックロック社
  • SPHY, JNK, SJNK, HYBL: ステートストリート社
  • BBHY: JPモルガン・アセット・マネージメント社
  • HYLS: ファーストトラスト社 
  • HYZD: ウィズダムツリー社
  • HYEM: ヴァンエック社
  1. HYGとJNKが最も歴史が長く流動性も高いハイイールド債ETFですが経費率が高めです。
  2. その後経費率が低いETF(SPHY, BBHY, USHY)が設定されています。これらのETFは低コストの寄与で長期のリターンが最も高いです(5年で年率4%越え)。
  3. HYBL, HYZD, HYLSはアクティブETFで経費率が高めです。それぞれ特徴が異なります(ETFの一覧表の主な特徴参照)。
  4. SJNK(短期)や HYZD(金利ヘッジ型)の3年リターンが HYG 等より高いのは、2022年の米金利急上昇局面において、価格下落を抑えられたためです。低経費率のETF(SPHY, BBHY, USHY)に次いで5年リターンが高い(4%弱)のはこのため。
  5. HYEM(新興国ハイイールド債)は、中国不動産問題や地政学リスクの影響を受け、米国内限定のETFに比べるとリターンが低水準に留まっています。
  6. ハイイールド債市場は、2022年の急落後の回復局面(2023年〜2024年)を反映しており、1年リターンが非常に高く、3年・5年リターンはマイルドな数値(過去の平均的な水準)に収束しています。

SPHY, BBHY, USHYの値動きは長期でもほぼ同じ。

SPHYと比較して2022年の米金利急上昇局面において、HYZDとSJNKは価格下落が押さえられている。長期のリターンになると分配金の差で経費率が低いETFに負けるが、金利上昇など特定の局面ではこれらETFの方が良さそう。


購入候補

 私が購入を検討しているのはSPHY, HYBL, 2258(東証)の3つです。
SPHYは経費率が最も低く(0.05%!)、純資産総額も100億ドルを超えていてトータルリターンも高いということで今回リストアップした中では最も期待できる投資先になります。そして、SPHYと同じくらい優秀なETFであるUSHYの東証版である2258がもう1つの候補になります。こちらは経費率が0.209%でSPHYの約4倍になりますが、外国税額控除の手続きをしなくても良いという利点があります。毎年の確定申告の手続きの中でこの外国税額控除が一番手間がかかるのでそれを避けてハイイールド債に投資するためには今の所これしか選択肢がありません。また、ハイイールド債のETFは通常毎月分配ですが、2258はNISAの成長枠で購入できるように年4回分配に設定されています
 HYBLは設定まもないアクティブ投信で経費率も高い(0.70%)のですが1年リターンと分配金の利回りがトップなので心惹かれるものがあります。今後もこの成績を継続できるなら購入を検討したいですね。

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