シニアローン
シニアローン
シニアローン(Senior Loan)は、企業が資金調達を行う際に他の債務よりも優先的に返済される貸付債権(ローン)のことで、企業の倒産時などの残余財産分配において最も上位に位置する、低リスク・低リターンの債券・融資手法です。以前紹介したハイイールド社債と比較してリスクが低いためリターンも低いと言われていますが、現在の分配金利回りは同程度(7%前後)でETFの株価の安定性も高いです。シニアローンの主な特徴
- 返済順位が最上位: 倒産時、一番最初に返済を受けられる。
- 担保がある: 通常、担保が設定されている(担保付きローン)。
- 変動金利: 金利が固定ではなく、市場金利(LIBORなど)に連動して変動する(インフレヘッジ機能)。
- 低リスク・低リターン: 劣後ローンや株式に比べて安全性が高いため、利回りは低め。
シニアローンとハイイールド債、優先証券の比較
シニアローンとメザニン(ハイイールド債、優先証券)についての説明 ←このYoutubeの#1~3をご視聴いただければ、シニアローン、ハイイールド社債(劣後ローン)、優先証券(優先株式)のリスクとリターンの関係が理解できます。さらに詳細をお知りになりたい方は#4まで見ていただければと思います。
シニアローンと社債は、どちらも企業が負債(借金)として資金を調達する手段ですが、「担保の有無」と「貸し手(投資家)」、「金利の仕組み」が主な違いです。最も大きな違いは、シニアローンは「資産担保付きの銀行融資」であることが多く、社債は「市場で売買される無担保の証券」であることが一般的という点にあります。シニアローンがあまり知られていないのは直接は個人投資家には売り出されないからでしょう。このようなシニアローンへの投資機会を提供しているのがシニアローンETFとなります。
(社債には投資適格社債とハイイールド社債の2種類に分類されます)
日本の大手ネット証券会社で購入できるシニアローンを投資対象としたETF
SRLN: ステートストリート社
BKLN: インベスコ社
FTSL: ファースト・トラスト社
長期チャートで比較するとFTSLのリターンが高いことがわかります。比較対象としてハイイールド債ETFのSPHYも加えています。
ハイイールド債よりも株価の下落が小さく、プライスリターンが大きい傾向にあります。長期ではほとんど下落せずに高い分配金利回りを継続して維持しています。この点を活かすなら、使い方としては現金の代わりにシニアローンETFに投資しておいて平時は高い分配金を享受し、相場の急落時に暴落した株式のインデックスに乗り換えてリバウンドを狙うというのもアリでしょうか。購入候補
分配金利回りを優先する場合の選択肢はSRLNとなりますが、私の第一候補はトータルリターンが一番高いFTSLになります。本来、シニアローンはローリスクローリターンでハイイールド債よりもリターンが低いのですが、今現在(2026年2月時点)ではシニアローンETFとハイイールド債ETFのリターン(分配金利回り)があまり変わりません。この点を考慮すると、債券系ETFとしてはFTSLだけの保有で良いかもしれません。
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